探求の公共的価値軸

価値指向モデル

互いに翻訳不可能な、最上位の「目的の型」。
なぜ私たちは、異なる価値をこれほどまでに理解し合えないのか。

問いの出発点

「皆さんは、何が目的でわざわざ大変な受験勉強をし、高いお金を払って大学に入りましたか?」

私は、大学に入る主目的は、誰にとっても「真理の探求」だと思っていました。 しかし、どうやらそんなことはないようです。 大学の教員でさえ、真理の探求以外の何か(例えば「善」や「美」や「便益」)を専門的に追求している人が少なくありません。

図書館に行けば、文学、工学、医学、経済学……無数の分野の本が並んでいます。 これらは一体、何のために書かれたのか? 何を目指しているのか? 価値指向モデルは、この「わけのわからなさ」を整理し、理解するための試みとして生まれました。

モデルのねらい

  • 理解の深化: 他者の活動がどのような価値を指向しているか(あるいはしていないか)に注目し、言動の理解を深める。
  • 摩擦の回避: 価値の多様性を認め、異なる価値観に基づく無用な衝突や誤解を回避する。
  • 自己認識: 自分が無意識に前提としている価値(自明性の罠)に気づく。